マックがなければ楽なのにと思っているフシもある音楽業界。独自フォーマットにするなら再生ソフト作れブォケがと思うマックユーザー。音楽にとってはウインドウズより常にいい環境をつくっているマックなのに,両者の相性は一部損なわれている。
アップル社は音楽分野への技術的貢献で,テクニカル・グラミー賞を受賞した。パソコンメーカーがグラミー賞を受賞するのは初めて。が,CEOのジョブズ氏はレコード会社のデジタル音楽サービスに対して,合法的に購入した楽曲を手持ちのデバイスにコピーできないサービスは誰も利用しないだろう,と批判した。
アップルのニュースリリースでも,最後の段落で音楽業界の動きを牽制するような文面がみられる。消費者とレコード会社との間に「合意点」がある,というアップルだが,現状は消費者の考えは無視されているだけだ。
一部の音楽配信サービスでは,音楽フォーマットの再生ソフトにウインドウズ用しかなくてマックユーザーは聴けないなんてのもあって笑わせる。片や一部のコピー防止CDはマックではなんなくCDコピーも楽曲リッピングができるのもあってこちらも爆笑。マックが邪魔だと思っている音楽業界関係者も多いだろうが,ならこのグラミー賞の意味はいったいなんだ?
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